高効率、ノンフロンによる空調
課題
加工室及び空調機の老朽化により、加工場や荷捌き室における有効換気及び温・湿度コントロールが既存設備では難しい状況に
- 歴史の長い加工場で改修を重ねており、気流のよどみ、空調ムラ等、吸排気設備に不安
- 有効換気に向けた外気導入(吸気)と換気でCO₂濃度の低減などの作業環境の適正化
- 加工場および室内機器は低温、低湿度環境を保つ必要があり、モヤや結露を抑えた衛生的な換気が必要
対策
作業空間を効率よく吸気・低温除湿できる自然冷媒除湿機が必要
導入機器
CO₂ヒートポンプ式デシカント除湿機
CHRIS
- 低温環境下でも除湿可能
- デシカントローターの再生熱源にヒートポンプを採用、効率よく稼働するため省エネルギー
効果
【第1工場】刺身用原料加工/【第2工場】まぐろ加工品
- 既存空調機、除湿機そのままに、2023年、CO₂デシカント除湿機「chris」1台を増設
第1工場、第2工場:chris×1台
型式:CH-2HTCs3
法定冷凍トン:9.78トン
施設 |
導入前(2022年) |
導入後(2023年) |
第1工場 |
【温度】
15~20℃前後
場所、季節により温度バラバラ
【湿度】
場所によりバラバラ、各所で壁が結露
床も乾燥しない状況 |
【温度】
15℃前後で安定
【湿度】
製造中(洗い水等使用)でも60%RH前後をキープ
夜間、休日には25%RH前後まで湿度が低下
壁の結露なし、床も朝の製造前には乾燥 |
第2工場 |
【温度】
10~15℃前後
場所、季節により温度バラバラ
【湿度】
場所によりバラバラ、各所で壁が結露
床も乾燥しない状況 |
【温度】
15℃前後で安定
【湿度】
製造中(洗い水等使用)でも60%RH前後をキープ
夜間、休日には25%RH前後まで湿度が低下
壁の結露なし、床も朝の製造前には乾燥 |
現在
除湿空調設備のノンフロン化
ノンフロンヒートポンプの採用で
冷・温の熱エネルギーを効率よく利用可能
冷凍機に加え、除湿空調においても自然冷媒機器は有効
- 第2冷蔵庫の荷捌き室用の除湿機として「chris」の採用を検討中